◆日時:12月13日(日)第1部(14:30~15:30)/第2部(16:00~19:00)
◆会場:福岡市ふくふくプラザ502・503号室および視聴覚室
◆資料代:500円(学生・院生・議員は無料)
◆主催:自衛隊への名簿提供を許さない!シンポジウム実行委員会
◆問合せ:090-5286-5853(原)
◆申込み:sktym2001@yahoo.co.jp(片山)
※感染対策のため、会場参加者はマスクの着用をお願いします。
※会場参加の希望者は、上記アドレスまで事前申込みをお願いします。
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【第1部】(14:30~15:30/60分)
基調講演 園田寿さん(甲南大学法科大学院教授)
「名簿提供の法的問題(仮)」
※オンライン講演ですが、視聴は会場のみとなります
【第2部】(16:00~19:00/180分)
※「市民連合ふくおか」アカウントからライブ配信を予定しています
▶(1)福岡市の状況(16:00~16:45)
・「福岡市での経緯」(実行委員会から)
・講演 井下顕さん(弁護士、防衛大学校人権侵害裁判などを担当)
「福岡市の提供をめぐる方法とその問題点(仮)」
▶(2)全国自治体の状況(16:50~17:50)
・福岡県芦屋町(提供) 川上誠一町議(共産党) ※会場参加
・福岡県筑後市(提供) 貝田義博市議(共産党) ※9月議会の報告を代読
・福岡県小郡市(提供→閲覧) 新原善信市議(無所属) ※調整中
・愛知県名古屋市(2020年度より提供) 尾形慶子さん(緑の党共同代表) ※オンライン参加
・長野県駒ヶ根市(2020年度より提供) 池田幸代市議(社民党) ※オンライン参加
・京都府京都市(2019年度より提供) 福山和人さん(弁護士) ※オンライン参加
・千葉県柏市(法定化を要請) 内田博紀市議(無所属) ※オンライン参加
・日本平和委員会 有田崇浩さん(「平和新聞」編集部記者) ※オンライン参加
▶(3)次年度に向けて(18:00~19:00)
・福岡市民3人+福岡市議7人(立民・共産・社民・緑・ネット)より発言
・「12/13シンポジウム呼びかけ文」採択
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福岡市は、本年6月、18歳・22歳の若者約3万人分の個人情報(名前・住所)を、本人の同意なく、自衛隊へ提供しました。
皆さま、ご存じでしょうか? 対象者の方、お気づきでしょうか?
私たちは、生まれるとすぐに出生届を出します。それは、公的扶助、公立小学校への進学、医療・年金などの「福祉」(日本国憲法13条・25条の規定にあるもの)を受けるためであり、自治体を信用して大切な個人情報を預けています。
その大切な個人情報を、福岡市は、本人の同意なく自衛隊へ提供したのです。しかも、約3万人分もの大量の情報です。そして、これから毎年同規模で提供し続けると言っています。
では、なぜ提供することになったのでしょうか?
自衛隊は、毎年定員割れをおこし、自衛官募集に苦慮しています。それは、自衛隊がアメリカ軍と行動をともにしていること、海外へ派遣される事例も増えていることなど、軍隊としての性格を強めつつあるためと推測されます。「公務員として安定している」、「災害救助活動をしたい」などと思って入隊しても、実際に行われているのは最新鋭の武器を使った軍事演習です。そのため、早くに離隊する人も多いのです。
国は、こうした実態に対して、自衛官の募集のために、全国各地の自治体へ個人情報の提供を求める動きを強めています。現在、福岡県下60自治体のうち、福岡市を含めた10自治体が提供に応じていますが、応じていない自治体(北九州市・久留米市など)、法律上定かでないとして提供を撤回した自治体(小郡市)など、たとえ国の要請であっても毅然として対応しているところも多いのです。そんななか、福岡市は2020年度より提供に転じました。
自治体は国から自立した「地域政府」です。国と自治体は対等な関係にあります。自治体は、様々な事柄について、国が要請したからと安易に応じるのではなく、独自に判断し行うべきなのです。
国や地方の機関に属する職種には、自衛官だけでなく、公務員・警察官・消防士、小中学校の先生など様々なものがあります。単なる人材募集のために個人情報を提供しているのは自衛隊だけであると、福岡市は市議会で答弁しました。大切な個人情報と単なる人材募集を天秤に掛けた場合、どっちが重視されるべき事柄なのでしょうか。
今回、私たちは、シンポジウムを開催するなかで、こうしたことを様々な視点から考えてみたいと思っています。学者・弁護士の話、全国自治体からの報告、福岡市議会議員・市民の思いなど、様々な方の話を共有することで、福岡市に自衛隊へ若者の個人情報を提供するのをやめるよう迫っていきたいと思っています。
皆さま、御参加ください
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